檜風呂の魅力と知っておきたいメンテナンスや費用について

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檜風呂の魅力は何と言っても独特の香りと肌触りの良さ。それに魅了されて、自宅にも取り入れようと検討している方も多いかと思います。

しかし、普段のメンテナンスや設置にかかる費用については通常のシステムバスとは大きくことなるため、知っていないと「こんなはずでは…」ということになりかねません。

そこで今回は檜風呂の魅力、メンテナンス方法、設置にかかる費用や注意点など、檜風呂を検討している方に知っていただきたい情報をまとめましたので参考にしてください。

1 檜風呂の魅力

檜風呂の魅力は、何と言っても檜の持つ香りと、その肌触りの良さです。
お湯がかかると檜特有の香りが広がります。

あの香りに癒されるという方も多いかと思いますが、実は檜の香りはアルファピネン、トルネオールという物質を含んでおり、気分を落ち着かせる効果があるのです。

普通のお風呂に使用されているタイルや樹脂などはやはり味気ないですし、使った時の心地よさがあまりありません。

しかし、檜であれば木材特有の温かさが体を包んでくれるので、日本的な心地よさを感じさせてくれます。

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2 お手入れやメンテナンスについて

檜風呂のお手入れは、樹脂製の浴槽に比べて手間がかかってしまいます。

檜風呂のメンテナンスはカビとの戦いと言っても過言ではありません。

基本的には入浴時以外は常に換気をして乾燥した状態を保つということが基本になります。

そのため、お風呂上りはタオルでしっかりと水分を拭き取った状態にしておかなければなりません。

檜は濡れたままの状態で放置すると黒いカビが繁殖し、簡単には取れなくなってしまいます。入浴後は必ずお湯を抜いた状態でシャワーによる水洗いをします。

洗剤を使う場合は、出来るだけ木肌に傷が付かないようにやわらかいスポンジと中性洗剤を使って洗ってあげるようにしましょう。丁寧に洗うことでカビの発生を防ぐことができます。

その後、タオルで表面をよく拭いてぬめりを落としていきます。

中には、お風呂のお湯をそのまま置いておき翌日の洗濯に利用したいという方もいるでしょう。そんな場合は必ずお風呂に蓋をして窓を開け放ち、換気をした状態で置いておきます。

しかし檜風呂を使用する場合、そのようなお湯の入れっぱなしは、あまりおすすめできません。
また、乾燥させたほうがいいからといって天日干しをしすぎてしまうと表面が乾燥してひび割れを起こしてしまうことがあります。

紫外線による劣化なども心配されるため、日陰でなおかつ風通しの良い場所で乾燥させると良いでしょう。

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3 導入にかかる費用

浴槽自体の費用は、檜の産地や節の有無、角形に組んだタイプか桶の様に楕円形に組んで締めるタイプかなどでかなりばらつきます。基本的に檜の板を1枚1枚職人が接いで組立てますのでかなり手間がかかります。一般的なファミリーサイズ(長さ140㎝、幅80㎝前後)で考えると檜のバスタブは結構費用がかかります。

最小サイズで30万円程度~、ファミリーサイズで産地や節を吟味すると100万円はすると考えておいてください。


また、浴槽だけではなく壁や天井も檜にする場合は、下地の造りや水切れを考慮した見切り材などの造作も必要となります。
節有りの板だったとしても20万円程度の費用がかかります。節無しの板にすると、さらにその倍以上の価格になります。

檜の香りを楽しむだけであれば、写真のようにバスタブは人工大理石の備え付けにして、腰の高さから上の壁を檜の板張りにするという仕上げ方もあります。
壁と天井だけでも檜の香りを楽しむことができますし、バスタブのお手入れもやりやすくなりますので、檜と人工大理石のいいとこ取りをすることができます。

一般的なユニットバスは安ければ50万円前後、グレードが上がれば100万円前後なのに対して、腰から上の天井と壁に檜の板を用いた浴室を造作した場合、80万円から150万円程度の費用がかかります。

さらに、バスタブ自体も檜にすると、60万円から100万円程度がさらに上乗せでかかります。

お風呂は毎日入る場所ですし、仕事が忙しい方にとっては唯一のリラックスタイムになるかもしれません。それだけの費用をかけても浴室にこだわりたいという方も多いです。

ちなみに、檜の耐久性は古くからある建築物が証明しており、建築してから200年程度は強度が上がり続け、そこから1000年の時間をかけて徐々に弱まっていきます。実際、法隆寺にも檜は使われていますが、1300年経った現在でも伐採時とほぼ同じ強度です。

また、1300年経っても檜は削れば良い香りがします。

それだけの耐久性と保存性を持った檜です。長期的な目でみたときに毎日のバスタイムを楽しめる事や、大げさかもしれませんが子孫に引き継いでいくお風呂なんて考えれば、掛ける価値があると言っても良さそうです。

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4 注意点


システムバスに多く用いられるFRP樹脂などの素材と比べると、檜風呂はこまめに手入れをする必要があります。

手入れを怠った場合、建築後10年から15年ほどで、カビの黒ずみが取れなくなったり、腐り始めてきたりするといったケースがあります。そうなると、板の張り替えを行う必要があり、これにもかなりの費用がかかります。

そのため、マメなお手入れに抵抗がある人や清掃性を重視したい人は、檜の浴槽より人大浴槽、檜の浴室よりもシステムバスの方が良いかもしれません。

また、浴室は基本的に1階設置が望ましいですが、2階設置をご希望される場合もあります。その時、通常の樹脂製のシステムバスと違い、檜を使った浴室の場合、防水工事をする必要性が出てきます。これは桧を使っているかどうかに拘わらず、システムでは無い在来型の浴室において共通です。

木造住宅で、防水工事をせずに2階に檜風呂を設置すると、水漏れを起こす可能性があります。もし2階への浴室設置をお考えであれば、檜在来型ではなくユニットバスにしたほうが不安が少ないでしょう。

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5 まとめ

檜風呂は、人間が本能的に温かみを感じる木材で、リラックスタイムを演出してくれます。
檜から発生する香りも、人をリラックスさせてくれる効果があります。

しかし導入するための費用はそれなりに高額で、ユニットバスに比べると最大で5倍以上の価格差も生まれます。
それでも檜の香りや雰囲気を楽しみたいと方はいて、根強い人気があります。

檜のほかにも檜葉(ヒバ)、椹(サワラ)、槇(マキ)などの樹種も見ら、樹種によっては檜よりも安価に導入可能です。
こらら本物の木にしかない香りや年を経て続く味わいは唯一無二のもの。ご自身の生活スタイルや好みに合わせて浴室の仕様を考えてみましょう。

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