注文住宅を建てる際に起こりがちなトラブルと対処法

注文住宅を建てる際に起こりがちなトラブルと対処法

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多くの方にとって一生に一度の大きな買い物であるマイホームの購入。特に注文住宅では自分たちの希望を叶え、理想の生活スタイルを形にすることができるとあって喜びや期待もひとしおなのではないでしょうか。

しかし金額も規模も大きい買い物であるがため、トラブルはできる限り避けたいところです。
そこで今回は注文住宅を建てる際に起こりやすいトラブルについて、その予防や対処方法を含めてご紹介していきます。

工期が遅れ入居できない

規模や工法にもよりますが、注文住宅の場合、工事開始(着工)から引き渡しまで約4~5か月間という工期が目安となります。

住宅購入時の契約書に引き渡し期日の記載があり、さらに期日に間に合わなかった場合の取り決めが記載されています。必ず着工前に確認しておきましょう。

ただし住宅を含めた建築工事においては屋外作業がほとんどであり、天候に左右されやすいことは事実。工程の遅れは非常に良く起こりうるトラブルです。

ほとんどの建築会社ではあらかじめ天候を加味し予備日を見込んだ工程が組まれていますが、台風や大雪、地震など、資材の物流の段階からストップするような事態が発生する可能性もゼロではありません。

以上をふまえ、工期遅延のトラブルを防ぐためのポイントを以下に挙げておきます。

1. 着工前に工程表を書面で受け取っておく
2. 工期が遅れた際の補償の有無や内容を事前に確認する
3.違約金について契約書で確認する

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図面と仕上がりが違う

通常の場合、契約前に設計図をもとに打合せを重ね、プランに合意したうえで契約を交わすのが大前提です。施工上の都合で、仕上がりに影響のない部分を変更するときにも、施主である注文者の承諾がなければ、変更はまずありえません。

それでもまれに、図面と仕上がりが違うというトラブルが発生しています。
その際の原因として、2つの可能性が考えられます。

ひとつは、言わば設計者や施工者のモラルの問題。
「コストが削減できる」「仕上がりに影響せず速く工事が進む」などの理由から勝手に善処として判断されてしまう場合です。中には会社の慣習のようになっている施工業者もありますので、業者選びの際には注意したいところです。

もうひとつは単純なる設計・施工ミス。
まさかと思われるかもしれませんが、最後は人の目と手で施工を進めるわけですから、実はとても多いトラブルなのです。

例えば、窓の位置や段差の有無、古い打合せの内容のまま施工されているなど、起こりうるトラブルは多岐に渡ります。

設計や施工が進むにつれて決定事項も多くなり、返答期限もタイトになっていくもの。
当たり前と思っている事柄こそ、設計図書などの書面で確認し、連絡を密にしておくことが大切です。

また、「言った・言わない」のトラブルを防ぐためにも、打合せや電話・メール等の内容は必ず日付と記録を残すようにしましょう。

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追加工事で金銭トラブル

建築会社によっては、プランの正式決定前に契約を結び、本設計や工事費の積算は契約後というケースも。そうなれば当初の見積もりより契約金額が大幅にアップする可能性も十分に考えられます。

特にクロス(壁紙)やタイル、フローリングなどの内装材は選ぶデザインや材質によって金額は様々です。

例えばクロスにおいては、国内の定番ラインであっても1㎡あたりの金額が1,000円程度のものから3,000円を超すものまで幅広い選択肢が存在します。これが家一棟分の天井と壁を網羅する面積となれば、それだけで大きな差額が生まれるのは想像に難くありません。

未然に金銭トラブルを防ぐためには、設計図書・仕様書などの一式の中で「内訳書」のチェックを丁寧に行うことが大切です。

一般的に内訳書では、材料や設備の型番と単価、施工にかかる人件費といった内容が網羅されています。内装材やキッチン・バス・トイレなどはグレードによって金額に開きが出やすい事項になりますので、ポイントを絞って見る場合にはそれらを中心にチェックすると良いでしょう。

内訳書には設計図や仕様書に書き切れない詳細な工事内容が記載されている場合も多いため、工事代金額が適正かどうかを判断する手がかりにもなります。

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工事中の近隣トラブル

実際に建築工事が始まるとき、忘れてはならないのが近隣への配慮です。
4~5か月という長期に渡り、大型の車両の出入りや工具の音、粉塵など近隣への影響なくして工事は進められないからです。

建築会社による工事前の近隣への挨拶は必須で、一般的には工事の一環として行ってくれますが、必ず時期と内容を事前に確認しましょう。

できれば建築会社のあいさつとは別に、自ら挨拶に足を運びたいところです。どのあたりまで挨拶に出向くべきかは地域のカラーにもよりますので、可能であれば隣に住む人に様子を聞いてみてもいいかもしれません。

注文住宅を建てるということは、その土地で末永く暮らすということ。近隣トラブルには細心の注意を払いましょう。

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まとめ

注文住宅を建てる際に起こりうるトラブルについてご紹介しました。
トラブルの回避と対処のためには、建築会社とのコミュニケーションを密にとり、時々現場に顔を出して自分の目と耳で確かめることが大切です。
そのうえ以下の点に注意して、納得のいくマイホームを手に入れてくださいね。

【注文住宅建築の際のトラブル回避ポイント】
・契約書と工程表を熟読し、工期遅れの際の対応を確認しておく
・打合せ内容は必ず記録に残す
・内訳書で工事金額の詳細をチェックする
・近隣への配慮を忘れない

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