階段リフォームを検討しているなら知っておきたいポイントと費用

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普段の生活で、「階段の勾配が急で、登るのが辛い」「階段の場所が不便」などと感じるこも多いのではないでしょうか。

階段をリフォームすることによって、これらの不満を解決することができる可能性があります。
場所はそのままで造り替えを行い、勾配を緩くしたり、階段自体の場所を変更したりするのもリフォームの一部です。

しかし、階段のリフォームは場合によっては大規模になることもあり、費用も要するためリフォームをする前に知っておきたいことがあります。

今回の記事では、階段の造り替え、階段の移動、段板の張替えという3種類のリフォームについてポイントと費用について解説いたします。

1 まずは階段リフォーム前に家族内で話し合いを

階段のリフォームと一口にいっても、様々な規模のリフォームがあります。

もちろんそのリフォームの規模によって、費用のかかり方も変わってきます。依頼先には現在の階段の悩みやリフォーム後の階段の希望を伝え、予算に合わせた提案をしてもらう様にしましょう。

業者へ相談する前に、あらかじめ家族内で改善したい部分やリフォーム予算などをまとめておくとスムーズに打ち合わせができます。

まずは家族内で方向性を定めておくことが大切です。

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2 階段リフォームのポイントと費用について

階段のリフォームといっても内容や規模によって様々です。ここでは階段のリフォームでかかる費用についてケースごとに説明していきます。

2-1 位置はそのままで造り替える場合

階段の劣化が著しい場合や直すべき場所が多い場合にも、補修より造り替えが良い場合があります。

新しく階段を造り替えると費用はかかりますが、新たに一から造るため、勾配や段数も検討でき、デザインも住まいの雰囲気や好みに合わせて選べるというメリットがあります。また、現状の階段との比較をしながら検討できるので、リフォーム後の形がイメージしやすいです。

ただし勾配や段数を変える場合、1階(登り始め)か2階(登りきり)にスペースの余裕が無いと難しくなります。うっかりすると部屋の中まで階段が突出してしまう計画になりますので、注意しましょう。

また、工事期間中は階段が使用できないことも注意しなくてはいけません。

工期がどのくらいになるのかも事前に確認し、使用できない期間中は2階に登らなくても生活できるように、予め対策を検討しておくことも必要です。

工事費用はおおよそ50万円から100万円ほどが目安となり、造り替える階段の内容(仕様)によっても変わってきます。

例えば、メーカーの用意している既製品の階段を使用すれば費用は安く済みますが、カスタマイズができません。

造作階段にすれば自由度やデザイン性が高くなりますが、その分費用が高くなります。また、段数を増やせばやり替える壁面量や上下のスペース確保などにより費用は高くなります。段数を減らせば単純に安くなるとは言えませんが、減らしたいと願う方は殆どいません。手すりの仕様次第でも費用は変わりますので、優先順位を決めて業者に相談するのが良いでしょう。

2-2 既存階段を撤去し別の位置に階段を新たに設ける場合

階段の位置を変えるとなると1階も2階も間取り計画を含めての検討となります。この場合は業者にまず相談することをおすすめします。

間取りが変わるとなると、既存壁を解体したり、床を剥がしたり、天井に穴を開けたりしなければならず、それに伴う壁や床の補修なども必要になるため、比較的大規模な工事になってきます。

もともと階段は柱や梁などの構造部分の強度や位置に合わせて設置されているため、その部分に大きく手を入れるとなると、建物への負担も大きくなります。
そのため、工期が長くなることに加え、仮住まいに引っ越す必要があり、工事費など費用が大きくかかってしまいます。

金額は一概には言えず、規模によっても違いがありますが、数百万円から一千万円を超えるケースもあるので、業者に現物を見てもらい、見積もりをしてもらいながら完成形をじっくり検討したいところです。

気をつけなくてはいけないポイントは、建築確認申請が必要な場合があることです。

大規模な間取りの変更や、増築などで床面積に変更がある場合は、建築確認申請が必要になる可能性が生じます。
確認申請が必要な場合は、建物全体を現行法規に適合させなくてはいけなくなるので、過去にOKだった建物でも、申請時にNGが出る可能性もあります。

そのため、希望していない工事までせざるを得ない場合があり、余計に費用がかかったりするので注意が必要です。

このように、費用面・申請面でのデメリットがあるので、階段の位置変更をする際は慎重に検討するべきです。

2-3 段板を張り替える場合

一般の階段は、「段板」(床面の踏み板)と「蹴込み板」(段板と段板の間の壁板)を、「ささら」という両側の壁に埋め込まれた受け材に差し込むなどして作られています。

このうち、もっとも消耗するのは実際に足で踏まれる段板ですが、段板を取り替えるのは実は意外と手間のかかる作業で、単に段板だけを張り替え交換するのは難しい場合があります。

設置状況によっては比較的スムーズに出来る場合もありますが、結果的に2-1で触れた造り替え工事に近くなってしまう場合もあります。

他に、古い木造住宅であれば段板が無垢材(切り出したままの木材をそのまま使用した素材)で張られている場合があり、無垢材であれば表面を削って補修して綺麗にすることが可能です。

よほど傷んでいなければ、この方法でコストをかけずに綺麗に補修することができます。

無垢材でなければ削ることはできないので、表面に薄い化粧床材を貼り付けるという方法が一般的なリフォームです。

転んだ時に備えて、滑りにくい素材や、柔らかい弾力のある素材にするのが一般的で、実際にかかる費用は10万円から20万円程度になります。

2-4 手すりのみを設置・交換する場合

階段に既に手摺りが設置されていて、特にぐらついていないという場合であれば、造り替える必要はありません。留め具がぐらついている、途中がとぎれているなど、不安を感じているのであれば、交換を考えても良いでしょう。

手摺りの素材は木製がおすすめです。手摺りを使用する方からして、握りやすい太さや形状の物を選びたいです。

気をつけたいのは、手摺りが切れ目無く連続するように設置しなければいけないという部分です。曲り部分などは接続金物などでつなぐことが可能なので、1本になるようにしましょう。

階段の手摺りの設置費用は、5万円から10万円程度が一般的です。

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3 まとめ

生活の動線となる階段ですが、それだけ事前に気をつけなければならないポイントがあります。

やりたいと思っていても想像以上に費用や手間ががかかってしまうのが階段のリフォームです。
できればまずは信頼できる業者に相談してみてはいかがでしょうか。

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